東京都千代田区の四谷メディカルキューブ 減量・糖尿病外科センターです。当院では、減量手術に関する治療やご相談を受け付けています。
「高度肥満症とは、どのくらいの肥満を指すの?」
「高度肥満症で生じる健康リスクや治療法にはどのようなものがあるの?」
このような疑問をお持ちではないでしょうか?
本記事では、こうした疑問をお持ちの方に向けて、高度肥満症の概要や健康リスク、治療法などについてご紹介します。ぜひご参考ください。
高度肥満とは
肥満とは、体の骨格に基づく標準的な脂肪量を超えて、過剰な脂肪が蓄積した状態を指します。肥満はBMI(Body Mass Index)によって評価され、理想体重を示すBMI22に比べて20%以上の増加がある場合、健康を害するリスクが高まるとされています。
特に、BMIが35以上の場合は「高度肥満症」に分類され、重大な疾患として診断や治療の対象と位置づけられます。高度肥満症では、通常の肥満に比べて生活習慣病やその他の合併症のリスクが著しく高く、深刻な健康リスクを引き起こすとされています。
高度肥満の原因とリスク
肥満の原因は、単に食べ過ぎだけではなく、さまざまな要因が複合的に関与して発症します。高度肥満症の根本的な原因として、遺伝が大きな影響を与えていることも報告されています。
BMIが35以上の高度肥満症の患者さんは、平均寿命が明らかに短くなることが分かっています。体重が理想体重の2倍を超える高度肥満症患者の死亡率は、非肥満者の2倍に達し、糖尿病や心臓発作による死亡リスクは5倍から7倍とされています。また、死亡リスクの中でも、突然死のリスクが健常人の倍近くあることも報告されています。
肥満で高まる健康リスク
1.心臓への負担
肥満により体が大きくなると、毛細血管もその分伸び、心臓はより遠くへ血液を送る必要があります。その結果、心臓に大きな負担がかかります。また、肥満が蓄積することで脂質異常症や動脈硬化の進行を加速させるリスクも高まります。
2.膝・腰への負担
歩行時には膝に体重の2~3倍の荷重がかかるため、肥満は膝や腰への負担を大きくします。その結果、肥満が原因で変形性膝関節症を引き起こす可能性があります。
3.睡眠時無呼吸症候群
肥満によって首周りに脂肪がつくと、気道が狭くなり、睡眠時無呼吸症候群を引き起こす原因となります。
4.生活習慣病
肥満は、高血糖、高血圧、高脂血症など、さまざまな生活習慣病を引き起こす要因となります。このような状態が進行すると、「メタボリックシンドローム」と呼ばれる複合的な健康リスクを抱えることになります。
高度肥満症の治療と減量手術
一般的に、肥満症に対する治療には、食事療法や運動療法、薬物療法などの内科的治療が行われます。しかし、多くの患者さんではこれらの治療で十分な効果が得られない場合が少なくありません。また、減量に成功しても、体重を長期間維持することが難しい傾向にあります。その結果、体重の極端な増減が深刻な健康状態の悪化を招いてしまいます。
薬物治療の中には、抗肥満薬による治療もありますが、副作用が強い、減量効果が弱い、服薬を中断するとリバウンドしやすいなどの問題が指摘されています。
こうした中で、外科治療である減量手術は、高度肥満症の患者さんに対して長期的な効果が証明されている唯一の治療法です。手術である以上、一定のリスクは伴いますが、減量手術は高度肥満症の患者さんに高い減量効果をもたらすだけでなく、糖尿病の改善など、様々な効果が期待できます。
減量治療は当院にご相談ください
東京都千代田区の四谷メディカルキューブ 減量・糖尿病外科センターでは、保険適用の腹腔鏡下スリーブ状胃切除術や腹腔鏡下スリーブ・バイパス術をはじめ、国内外で多数の腹腔鏡下減量・糖尿病外科手術を行っています。
また、カプセルを飲み込むだけで減量効果が得られるカプセル内服型バルーン治療「Allurionプログラム」や、BMI 27.5以上35.0未満の軽度肥満2型糖尿病患者さまを対象にした臨床研究なども実施しています。
当院では、減量治療におけるさまざまな治療オプションを備えており、患者さま一人ひとりの状態に合わせた治療を提供しています。治療に関する無料相談も受け付けております。お気軽にご相談ください。
この記事を書いた人
■四谷メディカルキューブ 減量・糖尿病外科センター
四谷メディカルキューブ 減量・糖尿病外科センターでは、高度肥満症の方を対象とした減量手術を行っています。減量手術において国内屈指の執刀経験を有しており、論文、学会発表、講演、メディア出演など、多岐にわたる活動を展開しています。
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